sadojam 小説
[60][それでも]
ユダ… 本当の自分を知って欲しい…受け入れて欲しい… ▽タケチとの飯…会食が終わり、帰宅する。 帰宅最中に電話…トオルから…出るか迷ったが、出た… [ハロ~♪出るかどうか迷ったべ?] トオルの笑い声が電話からこぼれる。 [どうした?] 笑う気にもなれず、返答。 [相変わらずクールだな。だからモテるんだよ] また言われる。 俺にはモテる要素…武器なんぞないのに…。 [今夜暇なら会おうべ?] トオルは屈託なく言う。 拒否された事があまりない人が言う口調。 自信に満ち溢れている。 羨ましい…かすかな嫉妬。 [今夜も明日も忙しい]…嘘…WEB製作の仕事…期日がまだあるから焦る必要はない。 [あはは♪断るとは思ってたけど明日の分も断るとは計算外だったよ。やるなぁ~] トオルが近づいた真意…意図が分からない。 共通の接点…ゲイだから…だけで近づいたとは思えない。 考える…ひょっとして…。
ギフト
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