見てくれ(外見)で違和感が変わる。
見てくれ(外見)しか見ない人が多いから…。
▽俺が住んでる町は比較的静かな町…。
駅前で携帯をいじくってるオレンジ…完全に場違いな存在…違和感がある。
こんな町にオレンジみたいなギャルがいるのは、珍しい光景。
スタイルは痩せすぎだが抜群…ラメ入りの派手なヒールに、足元にはヴィトンの大きなバック。
黒のミニスカにピンクのキャミ…ドレス調の白いカーディガン。
渋谷とかなら同化できるだろうが、この町では浮いてる。
年相応ならスナックの姉ちゃんに見えるが、化粧をしているとはいえ、幼さは完全に隠せない。
近づいて車の窓を開ける。
オレンジは気付き、俺の名を呼び、手を振りながら近寄る。
周りは珍しそうにオレンジを見る…男はやらしい目つき…女は羨望の眼差しか、眉をひそめる。
オレンジの第一発声
[ユダ待ってる間にさぁ~。キモい親父から、いくら?って声かけられたぁ~。
こんな町でもいるんだね]
どんな町だろうが、日本だからいくらでもいる。
[皆、狂ってるからな]
俺の返事。
オレンジが車に乗る…ミニスカからパンツが見える。
オレンジは気にしない…。
俺は気にならない。