sadojam 小説
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学校ほど、時間を無為に過ごしてる場所はない…と思う。 今日しか考えてない同級生。 明日を考えられない同級生。 彼らや彼女達と仲良くなろうと努力した時期はあった。 積極的に会話に加わった。 会話はいつも決まってた。 [あのブランドが欲しいわ] …金稼げば…喉まで出かかる。 [あの男ってかっこいいよね] …かっこいいだけじゃ生活できないわよ…。 イラつくだけだった。 そんな薄っぺらで矮小な会話を我慢する位なら、いらない。 学校の世界は涙が出る程小さい。 女子高生…という名のブランド。 そのブランドは学校行くだけの価値はある。
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