[濡れてる?]
彼の言葉…毎回変わらない。
[濡れてます]
私の返す言葉も変わらない。まるで生きた人形。
[広げろ]
その言葉で私は自分から拡げる…彼はただ食い入るように見てるだけで…。
[触って。僕を見て]
ようやく彼は私を触り始める。
私と彼は見つめる…お互い呼吸が荒くなる。
それぞれの指だけが激しく動く。
私のあえぎ声。彼は急いで私に入れる。うめき声と共に彼は果てる。私の中に全てをぶちまけた。腰をずらす…残滓が垂れてくる。
荒々しい彼の息が耳元にかかる。
私は彼の頬に軽くキスをする。
最初から最後まで変わらない…前回と全く同じ繰り返し。この後も。
私はシャワーを浴び。…出ると制服は丁寧にたたまれ、合間に10枚の1万円札が挟まっている。
やはり新札。
本当に毎回、変わらない。