sadojam 小説
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妙子の浮かれた説明と、感情移入し過ぎる話を、まとめるのに苦労した。 神崎護(カンザキマモル) 18才…私達と同じ高校3年生。 [ウルフ]という名前のバンドのヴォーカル。 彼女はいない。 調布から電車通学。 噂では親が金持ちでバイトはした事がないという。 4日後、原宿で最終ライブの打ち上げに、妙子は誘われた。 友達の友達を介して神崎と知り合った。 メールアドレス交換をし、1回だけメールしたが返信がない。 との事。 ロンゲ…長髪サラサラで華奢な体から想像できない位のパワフルな声で歌う。 妙子はまるで神崎がそこにいるかのように、空を見つめ熱く説明した。
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