sadojam 小説
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唐突に動きが止まる…振動だけがまさぐり、じれったさと、はがゆさだけが残る。 現れそうだった何かが消えていくのが分かる。 何?…失うのは怖い。 [やめないで] 思わず、発する。 その言葉を口に出すのももどかしく、叫ぶように言った。 [お願いします…は?] 彼も息切れしながら…それでも強い口調で言った。 [お…願いしま…す] 私は意味も分からなかった。 私は何をお願いするの? 私は何をお願いしたの? お腹の中がまた動き出した。 暴れ出した…が適切な言い方。 私はのけぞった…消え去りそうな何かが、また身体全体を覆いにかかる。 身体全体に力を入れていないと、壊れてくのが分かる…バラバラになりそうな身体を踏ん張って耐える。 それでもバラバラになる…もう耐えられない…力を抜いた瞬間ソレはきた。 私は気を失った…。
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