sadojam 小説
.2
いつもの駅前近くの路上でタクシーを捨てる。 駅のコインロッカーに道具の入った鞄を入れ、マックへ。 [真面目そうな女子高生が朝から1人マック。新聞読みながら朝ご飯…って、珍しい光景ね] 背後から言われる。 振り返ると片手に紙コップを持ってる妙子がいた。 [座っていい?] 妙子の問いに頷くしかなかった。 断ったとしても当然、妙子は座るつもりだった。 [しあさって付き合ってくれるよね?] 妙子は座るなり、念を押しした。 私は頷く。 昨夜食べなかったから余計に頼んだフライドポテトを、妙子に差し出す。 [彼に会うのにダイエット中なのよ] 妙子は言いながらも1つつまんだ。 妙子らしかった。 妙子は相変わらずよく喋る。 私は頷くだけだった。 一緒に学校へ向かった。
ギフト
0