いつもの駅前近くの路上でタクシーを捨てる。
駅のコインロッカーに道具の入った鞄を入れ、マックへ。
[真面目そうな女子高生が朝から1人マック。新聞読みながら朝ご飯…って、珍しい光景ね]
背後から言われる。
振り返ると片手に紙コップを持ってる妙子がいた。
[座っていい?]
妙子の問いに頷くしかなかった。
断ったとしても当然、妙子は座るつもりだった。
[しあさって付き合ってくれるよね?]
妙子は座るなり、念を押しした。
私は頷く。
昨夜食べなかったから余計に頼んだフライドポテトを、妙子に差し出す。
[彼に会うのにダイエット中なのよ]
妙子は言いながらも1つつまんだ。
妙子らしかった。
妙子は相変わらずよく喋る。
私は頷くだけだった。
一緒に学校へ向かった。