sadojam 小説
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鮨屋…店舗とは分からない入り口…玄関。 唯一小さな看板がかろうじて店舗だと物語っている…[佐竹]。 [本物の高級料理屋はな。外見では勝負しないものよ。…まぁ美味けりゃ何でもかまわんがな] パパは豪快に笑う。 玄関を開ける前から女将さんと思われる女性が立っていた。 丁重にお辞儀をし [いらっしゃいませ。神崎様] と声をかけられる。 私はパパを見た。彼は笑って言った。 [騙すつもりじゃなかったが、本当は神崎なんだ] パパは私には[山崎]と名乗っていた。
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