sadojam 小説
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膣から精液が垂れる。 [汚れちゃう…] 私は呟いた。彼はかまわない口調で [すごかったな] そして満足した笑みを浮かべた。 …確かに凄かった。 スリルは興奮への起爆剤。 バレたら彼は社会的信用性をなくす…もちろん私も。 世界で一番偉いのは[欲望]かもしれない。 欲望のエネルギーが地球上で最高のパワーかもしれない。 彼が乳首を手のひらでこする。 敏感になってる身体はたやすく、過敏過ぎるほど反応する。 下腹部が再び、熱を帯びてくる。 濡れてくる…中に吐き出された精子が、薄まりこぼれる。 太ももにしつる。 心地良い快楽に全てを委ねる…全てを忘れられる。 憎しみも悲しみもやるせなさも悔しさも。 偽りの世界なのは分かっている。 快楽に逃げてるのも分かっている。 ルームミラーに写るバス。だんだんと近づく…そして私達の後ろ約10メートル位で止まった。 パパが停めたすぐ近くにバス停があったのだ。 私達は慌てて移動した。
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