帰宅後すぐに就寝。
朝は相変わらずやってくる。
学校…教室…妙子はいない…休み?
遅刻してきた…妙子は私に満面の笑みを浮かべた。
[恵美。絶対内緒だよ。昨日あれから私、護に抱かれたのよ]
妙子は神崎の事を、護と呼び捨て…抱かれたのは本当の事だろう。
妙子は幸せな顔で私の返事などおかまいなく話し続ける。
[恵美を追いかけて護が外出た時、私は恵美を怨んだし、自分が惨めになったの。でも護が帰って来て、私に言ったの]
妙子は浮かれている。
[…妙子って彼氏いないんだな。近藤さんに聞いた…って。もし俺を気に入ってくれてるなら…って。]
[皆の前で私を口説いたのよ!それからウルフと護はライブの話して、その後は私と二人きりになって…]
妙子は私の肩を叩いた。
始終、妙子は笑ってた。
私は、どうか神崎が本気である事を祈った。
彼は嘘つき…神崎は妙子を遊びで抱いてる…予感は確信に変わっている。
私が悪者にならなくて安堵…そんな自分もいる。
現実はいつもシビア…。