[大丈夫か?何かあったのか?]
久しぶりに聞く父親の声。
[何でもないの]
かすれた語尾を慌てて修正した返事。
我に返る…慌てて道具のスイッチを押す…振動音は停まない。
布団にくるむ…くぐもった音。
[大丈夫…何でもない]
私の返事で、扉の向こうの気配が消えた。
鏡には乱れてる私が映ってた。
髪の毛が乱れ、スカートがまくれ下半身は丸見え。
制服の上着もめくれてた。
シーツにはお尻位の大きさのシミ。
道具の振動音。
でも気持ち良かった。
恐いくらいに気持ち良かった。
陰部がヒリヒリと少し痛い…それでも後悔はなかった。
自己嫌悪はもう少し後からやってきた。
けだるさと満足した疲労感で横たわる。
道具を見る…スイッチ…よく見ると色々なボタンがあった。
いじる…振動の強弱。
先端に当たるような箇所を振動するボタン。
冷静にやればもっと気持ち良くなるかも…はしたない…その声が大きく聞こえる。
満足した後は、はしたなく思う気持ちが強まった。
それでも期待感は消えない。