私の彼はこの道具…ふとそんな事を思った。
笑う気にもなれない。
好きな人がもし小さかったらイケるかしら…。
快楽は過ぎ去り、くだらない思考が募る。
自己嫌悪…私は間違ってる…おかしい人…認めたくなかった。
お金を考える。
お金が大事…パパ達が言う。
お金さえあれば父親のようにならないし、ママだってひょっとしたら、いたかもしれない。
500万…体を起こし、新しいヌイグルミ…スティッチを手にした。
スティッチと財布から万札を取り出し、きれいに100万円の束を作った。
札束は2つ…と58万円。
最初の頃は身体を売ったやるせなさと、10万の大金のおかげでかなり無駄遣いをした。
本当なら3つの札束ができていたはず。
お金と道具を丁寧にしまい、私は服を着替えた。