sadojam 小説
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父親は泥酔してた…にもかかわらず気付いた。という事は、よほど声が大きかった…って事。 気を付けよう…というより、もうしない。 二度と…とは思えない自分に気付く。 パパ達からは多分、当分連絡はこないだろう。 手持ち無沙汰…私の部屋にはテレビがない。 欲しいとは思うけど、めったに見ない。 お腹が空いた…近くのコンビニに行く。 同じ高校生だろうか…一生懸命レジを打っている。 お金の為。 コンビニのバイトで100万貯めるにはどれ位かかるんだろう…神崎…パパの言葉を思い出す。 パパ達は一体いくら位稼いでいるんだろう。 何不自由ない…我慢しない生活…幸せに違いない。 少なくとも欲しいモノは買える。 外では酔っ払ったお爺さんがいた。 私は外に出てから気付いた…女性に、片っ端から [へへへ…10万やるからやらせてくれないか?] 声をかけていた。 私の存在にも気付き、クシャクシャになった10枚位の万札を見せて、同じ事を言った。 当然、他の女性と同じ態度…無視。
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