下校…久しぶりに妙子と帰る。
途中ショッピングしに寄り道。
[しかし、恵美はいつもワケ分からないよね]
妙子は笑って言った。
[何したっけ?]
ごまかしは通用しない事は分かっていたが、ごまかした。
[加藤の事よ。いじめをわざわざ阻止した事よ]
当たり前だが通用しなかった。
[たまたまよ…]
本当に偶然だった。
[まぁ…恵美があんなの相手するわけないからね]
妙子は話題を、クラスの友達の噂…ファッションの話…恋愛へと変えた。
私は聞き手に回った。
派手なショップ…店員の格好も派手…私はあんまり趣味じゃないが、妙子にはストライクゾーンど真ん中。
私は妙子に、感謝の気持ちも込めて…加藤の件…で5千円札を渡した。
妙子はもちろん拒まなかった。
妙子と私はそういう関係。