パパ…神崎パパから電話。
今夜会う約束。
久しぶりに会う…彼はお金を払い、私は身体を売るだけの関係。
それなのに何故か、私はそれ以上の何かを期待している。
会えるのを待ち遠しい私がいる。
寂しいから?
あの気持ち良い快感が味わえるから?
お金が入るから?
彼に会う前に美容院に行った…わざわざ。
何故?
パパは私を好いてはいるが、愛してはない。
私は?
お金払わなければ抱かれたくない。
セフレの関係なら要らない。
でも神崎パパに会えると分かっただけで、気分が高揚する。
お金の為…言い聞かせても心は、はやる。
色々知りたい事があった。
色々聞きたい事があった。
色々知りたかった。
私の知らない事を…私の解らない世界を。
もし彼がお金を払えなかったら?
考える…私は抱かれないだろう。
それだけは確実だった。
髪の毛をカットしてる間に考え、出た結論。
[私はパパと会う事で、メリットがたくさんあるから]
彼には、体を払う対価以上のモノ…お金以外にも、得るモノがたくさんある。