ラブホ…毎回違うホテル…いつも適当に外見で決める。
それでも必ずVIPルームかスウィートルーム。
たいがい、どのホテルもジャグジー、もしくは泡風呂があり、温かいお湯が最初から張ってある。
一緒に入る…彼の体を洗う。
自分の体にボディソープをつけ…彼に接する。
[そんなのはしなくていいんだ]
彼は言う。
そんなの…風俗嬢の真似事。
[なんで?]
私は聞いた。
彼は私の胸をまさぐりながら答えた。
[俺がそういう事を求めるなら、プロのお姉ちゃんの所に行くさ]
乳首をつままれながら私は聞き役。
[俺が恵美を買うのは、恵美だからだ。
お前は媚びない。自分を曲げない。そんなお前を俺が自由に出来る…そこに価値があるんだ]
私はよく理解できない。
[お前はお前のままでいい。媚びる必要はないんだ。恵美らしく俺に接すればいい]
私の今日の課題…私は媚びたつもりはなかった。
ただ、たまにはこういう事をしようかな…それだけだった。
パパには言わなかった言葉。
[私がパパにしてあげたかったの]
言えなかった代わりに私はパパを強く抱きしめた…。