sadojam 小説
.12
都内某喫茶店 佐々木[トオルさん遅くなりまして] トオル[いやいや、忙しいのは重々承知してますから。佐々木さんは飛ぶ鳥落とす勢いでばく進中ですからね] 佐々木目の上にある5センチ位の傷跡をかきながら[世辞はいいですよ] 佐々木[いやしかし、どうやったんですか?娘が真面目に学校行きだして一週間ですよ] 佐々木[おかげで女房も機嫌よくて、やっと仕事に精が出せますよ] 佐々木[女房のすぐ怒る性格も変えて欲しい位ですよ] トオル[娘さんは良い子ですよ。ご両親に似て] 佐々木[だから世辞はよしてくださいよ。これ謝礼です] トオル分厚い封筒を受け取る トオル[ありがとうございます。遠慮なくいただきます。これでイーブンですから] 佐々木[いやいや、こちらの方がまだまだ借り多いですよ]
ギフト
0