くすぐったい気持ちに恥ずかしい気持ち
これが愛?
▽中学の卒業式。
気に入ってた男の子からラブレターをもらった。
[最近綺麗になったね。君に魔法をかけられたみたいだ]
とか確かすごく甘い文章だったのを覚えてる。
中学生らしいぽっちゃりだった私の体は、夜食べなくなったせいで痩せて…でも思春期で胸はそこそこ膨らみ、自惚れる程ではないが少しは自慢にもなった。
ラブレターに舞い上がってたのもつかの間。
久しぶりにパパに呼ばれ会話した…そして、頬をぶたれた。
[男にうつつを抜かすとは10年早い]
パパの手にラブレターがあった…目の前で破られた。
ラブレターは机の中に大切に閉まっていたはずだった。
私のいない間に勝手に、部屋に入っていたのだ!
日記も友達からの手紙も…。
パパに対する怒りよりも、自分の無知で甘い考えだった情けなさに泣いた。