sadojam 小説
[過ち]
過ちはいつも起こしてから気付く。 ▽年齢は自称35才…私の目には40過ぎにしか見えない。 飯を食い、帰ろうとした途端におじさんは豹変した。 恐怖で足が震える…我慢する。 [ホテルマン呼ぶわよ!] 私の精一杯の脅し。 [お前、家出中なんだろ? なぁ…小遣いやるからやらせろよ] 全く通用しなかった。 怖さでへたり込みそうになる…それでも声を出した…軽くだが殴られた。 パパを思い出した。 昔の自分を思い出した…たった半年前の事だが、やけに昔のように感じた。 [絶対に泣かない。惨めな思いはしない] 泣きながら誓った言葉…私のモノ(人生)は私のモノ! ベッドに脇にある置き時計をソイツに投げつけた。 逃げ出した…何にも持たずに。
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