過ちはいつも起こしてから気付く。
▽年齢は自称35才…私の目には40過ぎにしか見えない。
飯を食い、帰ろうとした途端におじさんは豹変した。
恐怖で足が震える…我慢する。
[ホテルマン呼ぶわよ!]
私の精一杯の脅し。
[お前、家出中なんだろ?
なぁ…小遣いやるからやらせろよ]
全く通用しなかった。
怖さでへたり込みそうになる…それでも声を出した…軽くだが殴られた。
パパを思い出した。
昔の自分を思い出した…たった半年前の事だが、やけに昔のように感じた。
[絶対に泣かない。惨めな思いはしない]
泣きながら誓った言葉…私のモノ(人生)は私のモノ!
ベッドに脇にある置き時計をソイツに投げつけた。
逃げ出した…何にも持たずに。