ぬこぷにワールド
ユリアの愛情クッキング再び1
ある麗らかな日曜日… ―よろず屋のキッチン― 柚希『えっと。とりあえず簡単な物から教えるね。』 ユリア『うん!』 ユリア、ロザリア、レスカのクラスメートである柚希。何故、こんなところにいるのかと言うと… 数日前― レスカ『柚希、ちょっといいか?』 柚希『?うん。』 ロザリア『屋上まで来てくれへんか。』 柚希『いいけど…(どうしたのかな。なんか深刻そうな顔してるけど)』 ―屋上― 柚希『珍しいね。私に頼み事なんて。どうしたの?』 レスカ『あ、あぁ。柚希、お前料理得意だったよな。』 柚希『んー。得意というか、料理は好きだよ? 料理がどうかしたの?』 ロザリア『あんな。…… 料理教えてくれへんか?』 柚希『え?ロザリアに?』 レスカ『おい。主語が抜けているぞ。ロザリアじゃない。……ユリアにだ。』 柚希『ユリアに?え?でも、ユリアって料理出来るんじゃ…』 ロザリア『出来へんから頼んどるんや…』 柚希『出来ない?卵焼きが得意だって言ってたのに…。あれ?二人とも顔が引き攣ってるよ?』 レスカ『…お前は何も知らないんだな…。あれは料理じゃない…殺人兵器だ。』 柚希『えぇ?!さ、殺人兵器??嘘…。』 ロザリア『嘘やないて。ウチも琥珀も何度も病院送りになっとるし。』 レスカ『このあいだも、姉さんのバーの客を全員病院送りにしたしな。』 柚希『わあ。…ユリア……なんて恐ろしい事を…。』 ロザリア『このとおりや!このままじゃ死人が出かねんのや。(土下座)』 レスカ『私からもよろしく頼む(土下座)』 柚希『Σ(レスカまで!?)わ、分かったよ。二人ともとりあえず、頭上げて!!』 ―…というわけで、柚希はユリアに料理指導することになった。 殺人兵器とはいえ、料理したことがあるなら、そう苦戦はしないだろう… 柚希はそう考えていたが、それは大きな間違いであることを思い知る事になる。
ギフト
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