ところ変わってよろず屋…
琥珀『そうですか。でも、彼女に説得は難しいと思うんですけど…』
レスカ『そうか?咲夜とナタリアを黙らせられるなら大丈夫だと思ったんだが…』
ロザリア『黙らせんのと説得は微妙に違うからなあ。それに相手はあの将也やん。あっちの方が口達者な訳やし』
レスカ『うむ…無理か…』
琥珀『でも、約束はしてしまったんでしょう?とりあえずやって貰いましょう。駄目だったら別の作戦を考えれば良いことですし』
ロザリア『そやな。駄目もとと割り切ってやらせてみるか…』
レスカ『そうだな』
琥珀『じゃあ、私、早速頼んでみます!』
レスカ『ああ、よろしく頼む』
次の日……
アメリア『承知しました。将也さんという方と話せばいいのですね』
ロザリア『話すっちゅうか、説得な。意味わかる?』
アメリア『データ照合中……………説得 …了解』
レスカ『……無理はするなよ。あと、あまり刺激するな』
アメリア『はい』
ロザリア『ちなみに成功確率は?』
アメリア『……計算中…………………………………………………12%』
ロザリア『んなあ?!』
レスカ『…不吉な数字だな…』
アメリア『成せば為る、成さねば為らぬ何事も。では行ってきます』
ロザリア『気合いは十分やねんけど……』
レスカ『安心感は不十分だな』
…コンコン…
将也『どうぞ』
アメリア『失礼します。将也さんとは貴方の事ですね』
将也『君は…確かよろず屋の……アメリア君だったかな。何か用か?』
アメリア『貴方のする事で、蕾さんが迷惑しています。自己満足な行動は謹んだ方が良いかと』
将也『何を言うかと思えば。統べては蕾さまを思っての事。止める気はない』
アメリア『貴方の行動の尻拭いを、蕾さんが被るとしてでもですか?』
将也『俺は常に、蕾さまのためを思い行動している。迷惑をかけているつもりはないが?』
アメリア『……無自覚ですか…』
将也『何が言いたい』
アメリア『その自信に根拠のない確率……98%。もはや手遅れのレベルですね。話になりません』
将也『…君は俺を怒らせに来たのか?』
アメリア『事実を言ったまでです。……では失礼します』
ロザリア『…どうやった?』
アメリア『何を言っても無駄です。私の回路の方がバグを起こしそうです』
レスカ『感情に訴えても駄目だろうな…』
アメリア『仮に私が成功したとしても、根本的な解決にはならないです。蕾さんには申し訳ないですが、私は彼と関わり合いたくありません』
ロザリア『……匙なげよった』
レスカ『さすがに相手が悪すぎたな………根本的解決………か』
ロザリア『こうなったら将也の事、とことん調べよか。一応、年頃の男なんやから何かしらあるやろ』
レスカ『そうだな』
アメリア『私も手伝います』
ロザリア『お!助かるで!!でもええのん?関わりたくないんやろ?』
アメリア『確かにそうです。ですが、受けた依頼は最後までやり遂げる。マスターとの約束です』
レスカ『なるほどな…。なら早速だが、将也の行動をマークしてくれ』
アメリア『了解』
レスカ『私達は生徒に聞き込みをしてみよう』
ロザリア『…あーあ、めんどい事になったなあ…。しゃあないな、やるか…』