俺の名はアベル。この作品のもう一人の主人公だ。異世界へやってきたのは3週間前。異世界へきて最初の1週間で魔王を倒してしまった。今はこの世界の王になるべく、経験値とお金をためているところだ。
アベル「ミナデイン!」
上位モンスター達「うわあああ!」
魔王の配下クラスの上位モンスター100匹を一瞬で倒した。
ちなみに今使った魔法は「ミナデイン」。アベルは一人でもミナデインを使える世界でたったひとりの勇者だ。
アベル「まだ足りない・・・。」
魔王はもう倒したが、この世界にはたくさんの異世界から来た勇者がいる。そいつらの中には魔王をはるかに凌駕する実力者もいるのだ。アベルの目的は、この異世界で一番の実力をつけ、世界を統べる王様になることだ。
アベル「む、おまえは・・・。」
魔王の息子がそこに立っていた。
アベル「たしかおまえは、魔王を倒したときに一緒にいたが、まだ子供だったため見逃してやったやつだ。名前はたしか、ゾーマ!」
魔王の息子「俺はもう魔王の息子ではない!魔王だ!」
魔王ゾーマ「この2週間で先代魔王を超える実力を手に入れた。勇者よ、おまえを倒す!」
ゾーマ「カラミティエンド!」
アベル「ギガスラッシュクロス!」
ギガスラッシュクロスの威力はすさまじく、ゾーマは致命傷を負った。
アベル「とどめだ」
ゾーマ「ルーラ!」
アベル「魔王ともあろうものが、逃げるか!」
ゾーマは逃げて行った。だが、たった2週間の修行であそこまでの力を手に入れていた。先代魔王をはるかにしのぐポテンシャルを秘めていそうだ。
アベル「勇者だけではない、魔王もまた、俺が王様になるための壁になりそうだな。」
アベルはそうつぶやくと、漆黒の中へと消えていった。