二年ほどかの…
いろいろ行くうち、わかってきたよ。
狩人の仕事なんか、いろいろ勉強になった。
師匠はな。左手が満足に動かん。
体は竜の噛み跡…爪痕だらけ…
肋骨は二本抜けて、異様にへこんでるんじゃ。
こんなんでよく生きてんなと思ったもんじゃよ…
剣は…
あの悪名高き…悪鬼羅刹が持つと言う…
最重量にして…斬るより破壊力…
豪剣ジークムントを右手に担ぐ。
俺はな、ある竜を追ってる。
俺が唯一…臆した奴だ……
あんなキレた竜は…
他にはいねえ…
だが、お前の親父は奴を怯えさせた。
あの怪我はその時のもんだ。
焚火で飯の後…
そう語ってくれた…