やっぱり…
うちがいんとあかんなあ…
最期まで…
世話の焼ける人や…
わしも不覚やった。
いきなり姉さん変な事言うてなあ。
兄貴の方走って…
後ろの方の竜がな、口から火吹く所わかったんや。
もう我を忘れてる兄貴には気付けるはずもない…
あんたあ!
あんたはうちの最高の男やあ!
愛してるよ…
ドン…
兄貴を突き飛ばし…
姉さんは消えてもうた…
わしは不思議と涙は出んかった。
その代わり拳握り過ぎて、肉破れてもうたわ。
ほら、この跡みてみ。
あほやのう…
お前は…
わし守って…どうすんねん…
待っとれ…
すぐ行く…
道連れ…
ようけ連れてな。
もう切れない…
バキバキになった角竜剣を捨て…
わしに言った。
お前の剣…
冥土の土産にくれや…
い…いやです…
死んだらだめっすよ!…
何を泣きそうになっとんねん…お前…ははは…
ええから…
はよせぇ…
兄弟…