帰ろうかって時だった。
一人の知らない爺さんが横に座ってよ…
ああ、人間のな。
あんた…
あの子を連れて行きたいんじゃろう?
爺さん。
何でその事を…
ほっ…ほっ…
あの子のフィアンセじゃった子はのう。
わしの孫なんじゃ。
諦めてた所にこれだ。
こりゃあ縁なんじゃねえかなって…
爺さんの顔みて思ったよ。
そしてよ…
何かを見守るかのような優しい顔でな。
ぽつりぽつりと、ゆっくり話してくれたよ…